今さら聞けない“経済用語”と“時事ネタ”をおさえよう
【LESSON4】
モノとお金の価値のバランスが変わる経済の状況を指します
モノにはたいてい相場があります。相場とは、たとえば牛乳1リットルは200円程度だと世間一般で認知されている「モノの価値」(物価)のことです。でも「モノの価値」は長い時間をかけて変わってしまうことがあります。
「インフレ」(インフレーション)とはモノの価値が上がって、お金の価値が下がってしまうことをいいます。ここでは牛乳の値段がたとえば1000円になること。反対に「デフレ」(デフレーション)とはモノの価値が下がって、お金の価値が上がることをいいます。ここでは牛乳の値段がたとえば100円になることです。
一見すると、「デフレ」はモノの値段が下がるので、わたしたちにとってはよいことのように思えます。しかし、モノの値段が下がり続けるとどうなるでしょうか。もっと下がるのではないかと期待しませんか?そうなるとモノの値段をさらにさらにと下げなければ売れず、モノを作ったり売ったりする側の企業やお店は利益が上がらなくなります。おのずと従業員の給料も減り、わたしたちは安くなければモノを買わなくなっていきます。
「インフレ」はどうでしょう。モノの価値が上がる(=モノの値段が上がる)ということは、モノを作ったり売ったりする側の企業やお店は利益が上がります。そうなると従業員の給料も上がるので、わたしたちも今まで以上にモノを買います。しかし、今まで200円で買えていた牛乳が1000円出さないと買えないということは、お金の価値が下がっていることになります。
インフレもデフレも、行き過ぎるとどちらも経済がうまく循環しません。なにごともバランスの取れた状態にあるのがよいですね。
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