今さら聞けない“経済用語”と“時事ネタ”をおさえよう

【LESSON7】

「リーマンショック」ってなに?

“リーマン・ブラザーズ”の破綻(はたん)と、その後の世界的な金融危機です

「リーマンショック」とは、アメリカの名門証券会社であった“リーマン・ブラザーズ”が2008年に経営破綻したことをきっかけに、100年に一度といわれるほどの世界的な金融危機が起こったことです。では、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。

それまでアメリカでは不動産バブル(⇒Chapter3 LESSON6)が起きていて、所得の低い人たちでも組める住宅ローン(=サブプライムローン)が流行していました。このローンは、所得の低い人(≒借りる人の信用が低い)向けだったことから、他のローンと比べてかなり金利が高かったこと(⇒Chapter1 LESSON2-2)が特徴のひとつでした。

このサブプライムローンを金融商品に組み込んで大量に売り、多大な利益を得ていた代表的な金融機関がリーマン・ブラザーズでした。しかし、これは長くは続きませんでした。右肩上がりだった不動産価格も下がり始め、景気にも陰りが見え始めるとローンを滞納する人が増えました。するとどうなるでしょうか。サブプライムローンによる莫大な損失だけが残ってしまったのです。そして莫大な損失を抱えたリーマン・ブラザーズが経営破綻し、その他の多くの金融機関の経営も苦境に陥りました。

こうした背景によって、株価が大きく下がりました。そして、アメリカの景気が悪くなり、多くの企業が倒産。雇用が減少し、人々は不安に陥りました。こうして世界的な金融危機の連鎖が起きてしまったのです。

リターンだけではなくリスクも考えよう

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