今さら聞けない“経済用語”と“時事ネタ”をおさえよう

【LESSON8】

わたしたちの年金制度ってどうなっているの?

職業によってどの制度を利用できるかが異なります

日本の年金制度はよく2階建て、3階建てと呼ばれます。ではなにが1階で、なにが2階なのでしょう。

1階にあたるのは「国民年金」で、年金制度の土台です。日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入することになっています。

2階にあたるのは会社員や公務員が加入する「厚生年金こうせいねんきん」です*1階と2階にあたる年金制度は「公的年金」と呼ばれ、主に日本年金機構が管理・運営しています。わたしたちが支払った社会保険料のうち、年金を受け取る世代に支給されなかった分が株や債券などで運用されています。将来わたしたちが受け取る年金の一部は、その時点で運用されている資金から支払われる仕組みです。

そして、3階にあたるのが企業が独自に運営し、社員に提供する「企業年金」です。最近は、会社がまとめて運用する企業年金(=確定給付年金かくていきゅうふねんきん)に代えて、自分自身で金融商品を選び運用する「確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん)」(⇒Chapter2 LESSON2-4)を導入する企業が増えています。

将来わたしたちが受け取る公的年金(1階と2階)の額は、いま年金を受け取っている人たちの水準より減る可能性が高くなっています。少子化によって現役世代から集める社会保険料が減ることや、高齢化によって年金支払い額が増えることが主な理由です。また企業年金(3階)も、運営する企業に以前ほど手厚い福利厚生を維持する余裕がなくなっているため、縮小や見直しが行われています。

老後の生活費を公的年金だけに頼れない不安は、30代や40代の共通の悩みかもしれません。いまのうちに“お金に強く”なって、解消していきたいですね。

日本の年金の仕組み

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出所:厚生労働省

*フリーランスなどの自営業者は、任意で「国民年金基金」に加入することもできます。

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